熊本地震から一週間
未だに強い揺れがおさまらず、熊本・大分をはじめとする九州地方の方々のことを思うと、心が引き裂かれそうになる
自分の大切な人や生活の場所を被災で失い、まだ尚揺れの恐怖と過酷な避難所生活を強いられている

今日、僕の働く大学からも学生たちが現地の避難所に向かい支援活動を行うことが決まった
日頃から災害時の看護を学ぶ学生たちで、いずれは被災地での救命活動に従事することはわかっていたけれど、いざその時が来るといつも笑顔で愉快な会話をしてくれる彼ら/彼女らの安否が不安で堪らなくなる

5年前の出来事で、音楽がそれまで自分の唯一の拠り所だったからこそ僕は音楽というものの無力さに苛立ち、活動することを殆どやめた
その後、音楽の他に自分にできることを探して、東京を離れ災害看護大学院で働き始めた
それが間違っていたとは思わないけれど、どういうわけか僕は今また音楽をつくっている
たぶん僕にとっての音楽はずっと「祈り」みたいなものだったということにあらためて気がついたから
だから祈りを捨てる事はもうしたくない

どんな言葉も無力さの中に掻き消されそうな状況だからこそ、自分の声に耳を澄ますことを続けようと思う

5月は愛媛と台湾に行きます
http://acae.jp/tour